風景スケッチ

今日、終わった後で時間が空いたので、学校で風景をスケッチしてみた。
Q大の風景を。
うん、絵じゃないんだ、ごめんなさい。
暇つぶしみたいなものです。


 生い茂った夏の草の中、朽ちた杭木がぽつりぽつりとならぶ、朽ちた杭木。
中には倒れているものも見られた。張られていた針金が赤黒く錆びて伸びている。
杭に沿って歩いた。草いきれの中を踏み分けて行く。


 少し視界が開けた。巨大な円を描いて、濁った水を湛えたコンクリートの穴が空いていた。幅は三、四十メートルにもなるだろうか。
へりに腰をおろして覗き込む。


 
 ふと、それが眼のように思われた。地平線いっぱいの白い雲を映し出す、地の瞳。
対岸の棟も、瞳の水面で風に揺らめいている。
この眼はこれまで、何を見てきたのだろうか。あるいは、これからーー。


 セイタカアワダチソウの向こうには赤土の荒野。岩が転がり、雨水の跡が地面を抉り大きくうねる。


池の周りにあったものは、夏草と、枯れ草と、それから自分だけだった。




……これくらいの描写でも五分ちょっと使うのはきっと自分の文章がへぼいから。
しかし画質が酷いですな、流し撮りしてないのに流し撮ったような写真になってるし。


写真おまけ: