スピードライトの話

この間の買い物話に若干の反響があったので、Web上に転がっている程度の作例で簡単にお話しようと思います。
まずこのカットを見てください。

露出はF2 1/20 ISO400。
結構きついデータですね。
それでも明るいレンズの恩恵でこのスピードが切れているのであって、
たとえば件のズームで撮るとなると開放F4.5ですから、感度が同じならシャッタースピードは1/4で切らなくてはいけません。
まず確実にぶれます。


じゃあ、例のストロボを焚いてみましょう。
フラッシュを焚けば1/250で切れますからぶれる心配はありません。

いわゆるポン焚き。F2 1/250 ISO100。
撮って出しなのでそれぞれ色が狂ってるところは目をつぶっていただいて……とりあえず撮れましたね。
でも、これじゃ駄目なわけです。
光が下品で影が汚い。
第一、内蔵フラッシュで同じ写真が撮れますからわざわざストロボを買った意味はない。
現実には1/128の発光量に抑えてこの写真が撮れてるので大光量という意味はありますがそれにしてもこの写真はひどすぎる。
まるで写ルンですで撮ったみたいだ。


そこで最後のカット。

天バンです。
露出は二個目と同じ。
光がよく回ったカットになりました。
本当は壁バンで「美しい光」バージョンもいきたかったのですがスペースの都合上「柔らかい光」までで。
で、自分がスナップ撮る時は基本これです。天バン、もしくは身長より高い位置に壁バン。
天井の色によっては単焦点で環境光だけに縛ることもありますが。
もちろん現場によって応用はいろいろ。
明るい窓際に立ってもらってサイド光をつくり、天バンでシンクロしてシャドウを起こしたポートレートなどなど、バリエーションはいくらでも広げられます。


ちなみに積んでいる本は既読です。
上から6冊までが図書館の本で、このテストのために積ん読タワー風に作りました。
そろそろ入梅ですかね、ジメジメぴちゃぴちゃじとじとザーザーいやぁな天気が続きますね。