桜並木の下で


今日は桜並木の下で、ニ匹の猫と出会いました。
といってもそれぞれ違う場所の桜並木なのですが……。
どちらも車の上からすれ違って、車を降りて撮りに行った、という状況です。
シチュエーションは同じようなニ匹、だがその様は片や幸福、片や阿鼻の地獄絵図。
それでは、ご紹介。


平木場ダム周遊路


唐津市平木場ダム。型の良いブラックバスが出ることで少しばかり有名なこのダム、周回路に沿ってずっと桜が植わっています。
所用のついでに、そこを通っていたのですが、途中猫とすれ違いました。
少し先に車を止めてS3proを手に取り、戻っていくと、猫が見えました。
上の写真はその時点で撮った写真です。
人が近づくとかなりおびえた様子、でも助けを求めるような眼で猫は鳴き続けます。
ゆっくり目線を合わせて信用してもらい、距離をつめて撮ったのがこの写真。

一旦警戒を解くと、猫は激しく鳴きながらブーツカットの裾にしきりに頭をこすりつけます。
一目見たとき、首輪のように見えるものがあるのに気づいていたので、捨てられたのかな、と何の気なしに見てみて驚きました。首にしっかりと、白いビニールの荷造りひもが締め付けられ、硬く結ばれたひもが胸にたすきにかかっているのです。この写真でも肩の上に白いビニールのひもがささくれているのが見えますね。
切ってやりたいのですが、車には切れるようなものの持ち合わせがありませんでした。すぐに麓のローソンでカッターナイフ購入、切ってあげたのですが……哀れっぽい鳴き声に後ろ髪を引かれる思いでその場を後にしました。


最初は警戒されて距離を詰められず、寄られてからはせわしく動き回るので写真が少なかったですね。
大きさの割に軽かったのが印象的でした。悲運の境遇の猫に会う度、飼ってやれれば……とは思うのですが……。



青果市場横


同じように道ですれ違った猫。これまたすぐに車を止め、歩いて撮りに行ったもの。
猫に近づくときにはこっそり忍び寄るのが鉄則なので、気配を殺してまず射程に入れたのが上の写真。


目線を合わせ、近づいて行っても顔に警戒の色はなく、たやすくプライベートゾーンまで入れてくれました。
ちなみに、猫に近づいているときの自分は完璧に変人です。フルサイズクラスの大きさのボディに大口径標準ズーム入れて道のわきでにじりよっている人間を見つけたら、自分だったら通報します(笑)



近づいてきてくれました。



眼も綺麗でほどよく肥えていて毛づやもよい。
きっと良い飼い主さんと幸せな関係を築けているのでしょう。


去り際にもう一枚お願いして哀愁ある表情を出してもらった。
いろいろな猫に会い、そのたびに何かを学んだり、教えてもらったり、考えさせられたりしています。


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