Mybook ART-HC


えー、納品したのはずいぶん前になるんですけれども、本人の許可を得ていなかったので今日まで延びてました。
今回利用したのはアスカネットのMybook。
品質はご覧の通り、まるで写真集みたいです。
というか写真集なんですけど。
こうやって人のを作ると、自分でも写真集を出したくなりますね。
でも今回、製本に一冊一万円かかったからなぁ……。
そりゃ婚礼スナップの写真集としては破格の安さだけど(というか撮影料と製版代が……)ちなみに報酬として(?)焼肉を奢ってもらいました。
プライベートの作品カットは山ほどあるうえ、多数刷ろうにも売れるあてなんてない。
だって一冊あたりの単価が落とせても、その値段でわざわざ無名の人間のブログの添え物程度の写真集を買いますか?
少なくとも自分は絶対に買わない。
それやるくらいなら、1カットを四切でくれっていう。


ショーバイで写真やるんだったらブックは絶対に要るから、投資として5,6部くらい刷るのはなんでもないですけど。
びんぼーシロートの趣味ゆえ金はかけられない。
そのへんは機材も一緒だけど。
とにかく最低限でいってるから、もちろん機材を選べれば全然クオリティが違うカットが出せるのはわかってる。
そんなことができるならD3X2台とナノクリ単シリーズ、サブ機材にD700と14mmから200mmまで2.8ズームで揃えて、大事なカットはハッセルにデジバックを使う。
さらっと一行にしたけれどこれでだいたい1000万円超えるくらいになります。
じゃあその機材に見合う腕があるのか、って話でもありますし、もちろんお金の問題もある。
昔はライカ一台家一軒だったらしいですけど、今でも当時と同じように、まじめに写真を撮ろうと思ったら家一軒くらいは普通でしょう。
上の試算では周辺機器、機材は入れてませんからね。
ま、自分程度には3000円の三脚や2万円のレンズや4年前のカメラがお似合いなのです。(このブログの写真はすべてそうです……)
「身の程」というやつですね! 技術的にも経済的にも。
いかん、愚痴っぽくなってしまった。


話を写真集に戻して……Mybook、いいんじゃないですか?
高いのがアレだけど表紙も綺麗だし中の半艶もそんなに悪くはない。
納期も早かったし。
プレゼントとかならちょうどいいと思いましたね。
プロカメ時代、アスカネットさんにはあまりお世話になっていない(それでも低価格帯のアルバムはお願いしてましたけど)んですが、
よその台紙屋さんと比べてどうこうではなく一消費者としては満足できると思います。
ただ、自分は吉村和敏さんの写真集とか買ってるので、中の印刷はもっとがんばれるはずだと思った。
表紙は260dpiの割に文句ないんですけどね。
中身は175線なのならデータも270dpiでなくてせめて300から400相当にしてほしいし、CMYKで編集できないのはとても困る。
幸い色はほとんどはずれてなかったけど……(モニタはカラマネ、レイアウト前に画像処理の時点で色合わせたから当然っちゃ当然)
って、そういう贅沢言うんなら自分で入稿しろってハナシ(笑)



前の花火撮影でいくつか反応をいただいたので、ちょっとだけ撮影方法など……。
まずレンズは35mm単です。
花火をズームで撮る人もいるようですが、自分はこういう撮影でズームレンズを使うことは絶対にありえません。
ただし開放が明るいから単を使ったわけではありません。
11〜16は絞るのでズームでも同じ露出にはできます。
ちゃちい三脚に載せて自作レンズシャッター(おなじみの黒うちわじゃありませんが同じ使い方です)を使用。
で、レリーズを持ってないので多重露光モードでカメラ側のシャッタースピードは30秒。
でもポジで撮るわけじゃないので15秒とかでもよかった気がする。
最初の火矢で露出を見つつセオリーどおりの撮影。
フレーミングは開始一時間半くらい前に決めたんですが、正直遅かったと思う。
どの場所からどの高さに上がるかがわかっていないのでこういう醜態を晒すことになったわけですが……。
構図の考え方としては風景写真としての構図優先です。
花火ありきではない。
もともとの狙いは城が主役というわけでもなく空が主役というわけでもなく映りこみを入れて落ち着かせた写真。
花火抜きでも成立する。
で、普通ならロゴとかタイトルのためにあけるスペースに花火をあげてもらった形になりますね。
終わったらチャリで家に帰って10分で画像処理(笑)



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