前回の予告通り読書プレビュー


本の紹介などを…。


借りてきた本は主にラジオの朗読用に借りた本が3冊、個人的興味から借りた本が6冊くらい。


朗読用

漢詩百景 下」岩波書店。「陰獣」(江戸川乱歩講談社かもめのジョナサンリチャード・バック新潮文庫


漢詩百景」
前回の続きです。片方50編ずつ収められているということになりますかね。例によって中国の風景写真が添えられていてうれしい所。ラジオで紹介するのは有名どころなので、蛾眉山月歌などになるでしょう。無名の良詩も紹介したいけどなあ。早発白帝城とかも紹介予定。だが予定は未定。何のこっちゃ。


「陰獣」
こいつは題名がヤバいですね。しかも本棚から取り出してみたら表紙が天野喜孝。鉛筆に水彩で凄みのある綺麗さ。といっても実はこれは講談社江戸川乱歩推理文庫5巻なので、短編が11収められています。お目当てはそのうちの「人でなしの恋」。ええ、江戸川乱歩の短編の中でもベスト5は堅い名作ですね。こいつをできればラジオで紹介しようかと。んで創発板内では鉄板需要のあの話題に持って行けたら便利ですし。
(※創作発表板の鉄板需要は通常とかなり異なる。フェティシズムロリータコンプレックス、廃墟愛、刃物話といった若干アングラな話題が、サブカル臭を排した方向性で語られることが多い。ときにウーパールーパーやラー油など、珍奇な食材のネタが地味に広がることがある)


かもめのジョナサン
こちらは持ってるんです。持ってるんですがどっかに行ってしまったので朗読用に借りてきたもの。読みやすい形式とは言え長いんで、全部読むことはないと思います。全部読んでたらラジオの回数を増やす必要が出てきてしまう。リチャード・バックはほかにもいろいろ本を出してまして、年代が違いますが日本で例えるなら鈴木光司でしょうか。買いまでするかどうかはともかく、読んでおいていい人だと思いますね。


個人的趣味

「写真ノ話」荒木経惟 白水社。「伝奇ノ匣7 ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語」学研M文庫。「ARTBOX FILE NEW FOTOGRAPHERS FILE 1」ARTBOX。「骨董物語」桐島洋子 講談社。「NATIONAL GEOGRAPHIC プロの撮り方 デジタルカメラ 風景」日経ナショナルジオグラフィック社。「激マンシリーズ7 もっとカラーがうまくなる!画材テクニック」美術出版


おーおー、多いねぇ。つっても本のプレビューやるブログになってきてるからやりますよ。ほんとはアマゾンなり他の場所の表紙画像を貼り付けるもんなんだろうけど、こうも多くなるとアフィでもないのにアフィ臭出て嫌いなんだよね。というわけで、気になった題名があったらググったりされることをお勧めします。質問とかは大歓迎!むしろ質問こいやー。


「写真ノ話」
人物ポートレートアラーキーといえば知らない人はいないのではないでしょうか。そんな荒木経惟さんの本。なんというのかな、こういう本のことを。私記、だろうか。基本的に荒木氏の語りで進む、荒木氏の写真が載っている本。でもどこか他人の視線が折り目正しく挟まっていますね。


「伝奇ノ匣7 ゴシック名訳集成 西洋伝奇物語」
これは表紙がギュスターブ・ドレで即決。中身にポーの大鴉あり、アッシャー家の崩壊あり、その他ウォルポール小泉八雲。しかも当時の訳文。もうこれは読むしかない、と。ギュスターブ・ドレの版画のタッチは素直に感銘を受けた処。


「ARTBOX FILE NEW FOTOGRAPHERS FILE 1」
日本の先鋭写真家112名の略歴と自己コメント、幾つかの作品が載せられています。製本もよくて、欲しくなりました。純粋に観賞系でしょうか。


「骨董物語」
骨董やアンティークにはある程度の造詣がなくもないのですが、今回はそれ以上に純粋な興味から。骨董、古物の分野というのは幅広くて、しかも一つ一つのジャンルが深いものですから、いくらその海の深みを泳いでも飽きるということがないんです。物+歴史、これはひとつの浪漫の形といっていいのではないでしょうかね。残念ながら陶器にはそれほど触れられていませんでしたが、それを補って余りある内容の深さだったなと。写真も流石だし、文章も雰囲気出てましたね。



「NATIONAL GEOGRAPHIC プロの撮り方 デジタルカメラ 風景」
いわゆるノウハウ本にしては普通に楽しめる内容、ナショナルジオグラフィックのカメラマンたちの写真満載とあっては当然かな。といっても内容はコンデジでは応用利かないものが多かった。でも、考え方がわかるだけでありがたい。編集時にレベルいじるときの参考にもなるし、同じ画角はないとはいえ、フレーミングは目からうろこの内容もあった。
読んだからブログの写真が劇的によくなる、というものではなかったけれど、もともとそういう効果に期待して借りた本ではないのでそこはおk。


「激マンシリーズ7 もっとカラーがうまくなる!画材テクニック」
これも結局ノウハウ本なんですが、ノウハウ本的需要から借りてきたわけではないです、上に同じく。カラー画をそもそもあんまり描かないからなぁ。ちょっと読んでみて興味を持ったといえば水彩くらいかな。十二色相環とか補色とか基本的なところも書いてあってちょうどいい。で、やっぱりこういう本を借りる動機というのは作品+αの内容(たとえば過程や思考)を合わせて観れるというところ。作品に対する姿勢としては邪道!?い、いやまあ、自分の絵にもしかしたら何かフィードバックできたらいいな、くらいは考えてますが。ノウハウ本の読み方としてはそちらの方が正しいのかもしれないし。ああ、有田に行きたい。(謎


というわけで借りてきた本のプレビューでしたー!
他にもいろいろ書くつもりで見出し切ったんだけど、長文書いたらもうどうでもよくなって、というか忘れたんで無問題。他の人のブログにもコメントしなきゃなあ。全くブログ文化に適応できてないぜ!孤独なブロガーすぎる。他人に関心を示さないと他人からも関心を払ってもらえないですからね、常識的に考えて。