一日


ブログを書くと一日が終わります。
本当は書いた後もいくつかすることがありますし、実は一日なんてもともと一日かけて終わっていくものですが、
ともかくそういう生活パターンを生きています。


記事を書くときには少し惜しいような気もします――今日一日で、自分は何を成し遂げただろうと考えて、時に諦念がよぎったり、こんなことでよいのかと焦燥に駆られたりもします。
そして無論、今日の写真はどれにしようかと。
それほど選択肢はないのですが。


やがて日付は変わり、記事は書かれ、「人間らしい」一日は終わります。
全くのところ、ブログを書いているとき以外は人間らしさのかけらもありませんし、それは結局、自分には過ぎたものです。
そしてあの朝がやってきます。
急いで仕事に行かなくてはなりません。
なんと充実した生活でしょうか。
思わず世を恨み身を恨みそうになりますが、結局すべての決定を下したのは自分であり、
望みとはまるきり逆のほうへ手足を縛めて曳いていくのは、ほかならぬ自分の背中です。
決定は守られねばなりませんし、その前に自分の願望など瑣末事でしかありません。


しかしながら、生きるよすがが全くないわけではありません。
なんとなれば、それは猫たちの瞳の奥に、確かに見えるからです。


……お休みなさいませ。