今週のお題「生まれ変わったら○○になりたい!」

生まれ変わったら何になりたいか。
この手の問いは毎日口の端に上すようなものではない。
だが、これまでまったく考えてみたこともなかった、ということもおそらくないだろう。
といって今、これと明確に浮かぶものもないのだが。
たとえば、こういう手もある。


I am a rock,
I am an island.

And a rock feels no pain;
And an island never cries.

            ( I Am A Rock;Simon And Garfunkel)

あまりにも魅力的過ぎるではないか。
ところで、いつも訪れてくださる方の中には、あれ、アレじゃないのかな、と思っておられる方もいらっしゃるに違いない。
猫だ。


猫になりたくないか、と問われれば答えは無論、否、ということになるのだが、生まれ変わったら猫になりたい、と思ったことはない、意外にも。
あくまで猫の伴侶でいたいのであって、人間の伴侶になりたいなどとはこれっぽっちも思えないからだ。
言い換えれば、猫を愛する人間でいたいのであって、人間を愛する猫になりたいわけではない、ということになる。


生まれ変わったら何になりたいか、という問いに答えることは難しいが、強いて言えば全てになりたい、といったらルール違反になるだろうか。もともと、自分は全存在を追体験したいと考えていた。
気違いの妄言、と思われるかもしれないが、歴史をひもとけばそう目新しい発想ではない。
古今東西、たとえばウパニシャッド哲学の梵我一如であり、中世の神秘主義であり、アカシックレコードであるように、絶対存在との合一はしばしばさまざまなモチーフとして現れてきたものである。


…自分も過去幾度となく、文章の題材としてきたのだが。
なかでも記録者でありたい、という意識はしばしば働く。
すなわち全知に対する欲求に他ならない。


(忙しすぎてとうとう頭がブチ壊れたのだな、かわいそうに、と思いながら読んでくださいね)


強いて言えば、生まれ変わっても自分になりたい。
もちろんこの生の記憶なしで、同じ過ちを犯して、ここにいる。
美しくもなければ強くもない、どうしても自分を好きになれない、そんな自分になりたい。


先ほど撮影の天の川。