憂鬱解除令


仕事をしている間は自分のうちに鬱を飼っていました。
思わしくない状況に直面するたびに餌をやり、育てた鬱に食われ始め…て職を離れたわけですが。


今度は違う鬱ですね。焦燥感と憂鬱が。
夏の終わりにはよくあることですが。
仕事をやめてお前はなにをしてるの、という…。


調べてみると正規の理由なく働いていない人の人口は1000万人に及ぶようです。
これは大変なロスですね。
もっとも、年収200万円を割り込むワーキングプアの数はさらに1000万人に及びます。
これらの人々が見過ごされている理由は主に既得権益、というのだから開いた口のふさがらない話。
支持稼ぎのためだけの失対(失業対策雇用創出事業)でさらにワープアが生まれる負の連鎖に縛り付けられた格差社会
補助金を求めてハローワークに群がるブラック企業
日本の未来が明るいなどとはとても思えません。


日曜日、件の「ネコナデ」劇場版のDVDを見ました。
トラかわいいよ、トラ。
大杉漣さんでなくともこれは飼うでしょう。
映像もまずまず。
特に、ほとんど意味を成さない画を見せておいて、背後で読者の想像へストーリーを的確に伝える、とかうまいです。
やりすぎ、というか音や背景で説明しすぎだったけれど。
ライティングも悪くなく、固定カメラの計算もかなり高いレベル、ってこれはまあ商業だから当然か。
特に、色温度の違う光源を二灯使う画作りはいいな、と思いましたね。
内面の暖かさと外の冷たさ、厳しさ、といったものを的確に表現できるライティングです。
ある程度のレベルにきているだけにラストシーンは他に作り方がなかったかとは思いましたが。
 

この時期を利用してまじめに写真の勉強をしようかな、なんて思ったりもしていますが、
自分のレベルだと実地か鑑賞、となってしまいます。
とりあえず、次のカメラが何になるかは最後のお給料を頂いてからになるのでまだわかりません。
まじめに写真家の写真を見ると、写真の奥の深さに参りますね。
自分が持っている写真集を見返したり、テーマで読書をしてみたり。
「日本の島々、昔と今。」という本が今手元にはあります。



それから、これまで撮ってきた写真を整理、バックアップを確実にして。
といってもHDD2枚に分けてる(ミラーリングはなしの手動バックアップ)だけなので、何かあったらと思うと怖いですね。
まだハローワークに行くことはできないので、宙釣り状態です。


で、タイトルの憂鬱解除令ですが。
結局どうなっても、愚痴の種には困らないわけで、今ご飯が食べられているだけで感謝すべきだろう、と。
憂鬱に見る習慣ができてしまうと、物事の価値を見過ごしてしまいかねません。
もちろん今のところ、積極的材料は何一つないわけですが、愚痴って日を送るも、有意義に休養をとるも本人次第の話でね。
今、出費は徹底的に控えています。
もちろん禁酒。
たぶんこのペースだと、通信料と光熱水費と食費、これだけでずっとすごすことでしょう。
基本的には、徹底的にお金がかからない人間なのでちっとも苦ではありません。


ただ機材とか、そういう「モノ」に妥協しないから……ハァ。
ニコンのF1.4単レンズ、24mmG、35mmG、50mmG、85mmG、いくらくらいだろう、と計算してみたら…(><)


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