彼岸過迄


今日は曇りでしたが、一気に冷え込みました。
そして、以前のエントリーでも書いた、あの風が吹き始めました。
この文章を書いている今も、冷えた風が部屋を吹き抜けています。
気温が一気に13度から14度ほども落ち込んで、肌寒い一日になりました。


暑さ寒さも彼岸まで、という言葉をきっちり地で行くお天道様です。
ちなみに、今日のタイトルは言うまでもなく、漱石の同名の本に借りています。
秋を感じる云々を語る必要なく、秋ですね。


さて、今日も風呂掃除しかしていません。終わり。



…ではあんまりなので。
久しぶりにテレビを見ました。


余談になりますが、自分は基本的にテレビを見ません。もちろん新聞も読みません。
いろいろな立場の人が読むと知っていて書くのですが、報道機関は好きでないので。報道カメラマンは尊敬しますが。
ネットスラングに「マスゴミ」というのがありますが、今の日本のメディアに関してはあながち的外れでもない。
その報道しかり、ほかバラエティに至っては必要性を認めません。
世界の時代の流れに無頓着、などと的はずれな解釈をされることもありますが、だいたいニュースなんて10年間隔で十分なんです。
長い視点で大勢を見ることもできず、目の前(今なら中国ですな)ばかり見て右往左往しているのが社会意識が高いのだとすればとんだお笑い種ですね。



閑話休題
夕方に見た番組は、NHKの特集で「アラーキー センチメンタルな夏」
愛猫チロの死、自身の前立腺癌治療に絡めて、近況に迫ったものでした。
写真展「チロ愛死」が写真集として出版されるのにタイミングを合わせたものといっていいでしょう。
こういう写真の現場の一つを見ることが、何より身に沁みますね。
チロ……。

「天国の写真」を撮る荒木さんを見て、またスナップも撮るかな、と思ってしまいました。
日本の写真、そのものを意味する存在の一人なだけに、彼の姿勢には動かされます。
…思わず、NewFM2の相場をオークションで検索してしまったほど。
買いませんよ。
買いませんからね……。
また、親のコンデジを借りるかな。
しかし、ほぼ使えないレベルだものな……。
去年の今頃、その、絞りも速度もいじれない「押すだけ」カメラで彼岸花を撮っていたものでしたが。


今年も、彼岸花は咲きます。
地の底へいざなうような、赤。


そうそう、番組の中でアラーキーが、モノクロプリントの空の上に花を描いていました。
花の名は…
「此岸花」


チロ愛死


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