読書とか


かなり久しぶりに図書館へ行きました。
もはや昔のように文学系にのめりこまないですねー。
読んだらまたいっぱい書きたくなるんでしょうけれど。


日本カメラ10月号に軽く目を通す。
シルバー層のポートレートの話題が少し出てました。
Last portlateをキーワードに、らしい。
うちでも撮影メニュー展開のキーワードを考えていたのを思い出します。
Last portlateはいい名前じゃないかな。


ゆっくり読む時間がとれないので、とりあえず10冊借りて帰ります。
今日の一冊は「音のない記憶―ろうあの天才写真家井上孝治の生涯」
筆者は黒岩比佐子さん。
写真集的な性格の本ではありません。あくまで伝記です。
恥ずかしながら井上孝治さんのことを知らなかったんですが、福岡の方なんですね。
マチュアリズムという言葉がありますが、この方もまさにそうだな、と感じます。
ハードルをむしろ力にして精力的に撮られた写真は、十分に記録的でありながら、非常に高度な技術に支えられて洗練されたものです。
しかしながら、その写真が訴えかけるのは、その中に生きる人々の姿を通してにほかなりません。
それは、何日までに何枚の写真を納めなくてはならない、といったプロの義務感や意識といったものではありえず、
撮ることを楽しむために撮る、撮ることで伝えるために撮る、というところも大きかったでしょう。
生前はフォトコンテストを通してその名を知られた人でしたが、むしろ沖縄や福岡の、終戦後や占領下のスナップショットを通して評価されています。
写真が人間の記録であって時代の財産であると、改めて感じさせられます。
ヨーロッパを撮ったスナップなどは、今見てもまったく古さを感じません。


この本はむしろ写真が趣味でない人にも薦められると感じました。
もちろん、写真の持つ、語りかける力の大きさ、人を動かす深さという部分もあってのことですが。
逆に写真論や技法的なものは期待されないほうがよいでしょう。
もし機会があればぜひ手にとってみられることをおすすめします。


写真には被写体との関係性がそのまま写ります。
だから写「真」なんですが…。


ところで、新しいカメラを手にしてから、よりスナップ的な撮影が増えました。
風景やポートレート(猫)ではない、周りにあるいろいろなものを撮ってしまう。
一枚の重み、という点ではあまりよくないことではありますが、一方でカメラとしては性能の良さを語るひとつの指標でもあります。
カメラを買っちゃうと、無意味に身の回りのいろいろなものを撮ってしまうんですよね。
デジタルだと特に。
それで最近反省してることがあって、このレンズってピントがかなーりシビアなんですよね。
ちょっと振ってもコサイン誤差が気になるくらい。
で、ピンの位置が間違ってたりする写真がチラホラあるんですね。


それはそうとこの機材になってMFがかなりやりやすくなりました。
ファインダーは大事ですね。
1D系以外ファインダー手抜きの某社にもモノづくりを見習って欲しい……。
あ、でも5DMK2のファインダーは良かったな。


それから最近モノクロスナップばっかり見ているせいでアレブレボケの写真が撮りたくなっていたり。トライXとか今あるんですかね?
まあ、むやみやたらに手を出すと見失うので手は出しません(笑)
基本モノクロはポートレートと風景だけです。
わかってはいたことですが、35mmで猫撮りってマジで大変なんですよね。
室内や慣れてる子ならいいんですけど、(野良)猫撮りの標準レンズは180mmって言うくらいですからね。
写真も全然まだまだ。スキルアップせねば。

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