いととんぼとんだ


もみじを撮影したときに糸とんぼを見かけまして、MFで慎重に撮りました。
体が細すぎてAFが認識しないんですね。
あまり自信がなかったので3.2まで絞りましたが、帰って見るとばっちりで一安心。


でもここ三日間撮ってないや。マズい。
明日は写真を撮ろう。


昨日少し触れたんですが、「銀の感覚」上下巻 (ラルフ・イーザウ著)は読破しました。長編とはいえ一日かけて読むほどの量じゃない。
悪くはない、というか非常によく作りこまれている。
ただやっぱり、なんというか題材が非常に血なまぐさいし、美化されてるものも少し眉唾。
ディズニーの出来の悪い勧善懲悪見た気になりましたね……。
いや、ほんと冒険ものとしても科学ものとしてもスパイものとしても、人類学的にも(?)面白いんですよ。
テーマが感情移入っていうのもそうだし、随所に現代の浅薄な社会を唾棄するようなところもあって、特に浅いわけでもない。
個人的に活劇が嫌いなのがいけないのかしらん?
映画にしたら非常に面白そう。
ディズニーのアニメで思い出した。
ポカホンタスを壮大に、趣味悪くしたらこんな感じ。


なんというか、この人は児童文学書いてるほうがいいなぁ。少なくともネシャン・サーガは悪くはなかった。
今作の構成の不満点は、中が割れてる伏線を思わせぶりに引っ張るな、と。
それから予定調和ギリギリの線がぬぐいきれない。こういう話は安心して読めちゃいけないでしょう。


でもこういう話読んでてああ、洋の文章(和訳ですけれども)はいいな、と思うのは、読んでて絵が浮かぶんですよね。
日本人の書く文章って非常に背景描写であったり、ひどいときには情景描写も手抜き。
こういうところは倣わなくちゃいけないよ……。
まぁ受けないから書かないんでしょうけども。


今日は読書記まで。
あ、もし気になった人がいたら読んでみてください。
他の人が自分と同じ本にどういう感想を持つか、というのは興味深いものです。


tk1969さんのところでちょっと出たのでこちらにも書いておこう。
自分の理想はノ貫であり李白です。
詳しい話はまた機会があれば。
おやすみなさい。