雨止み


昨日は終日冬の雨に閉ざされた一日でした。
暗い光の中、冷たい音が瓦を叩き続ける。
部屋の中に閉じ込められてると、心も羽ばたけないものですね。
いや、部屋にいられるだけマシなんですけど。
ブログも更新できず。


というわけで今日は更新できます。
朝までは雨だったんですが、昼までに大分空も明るくなってきました。
雲の切れ間に青い空も覗いてきています。
でもまだまだ路面はフルウェット。
やたら風が強い。


ちょっと図書館へ行ってきた。
しかし雨がまた……。
やたら冷たいんですけど。
霙一歩手前。
結局日が暮れてからも雨。
冬の雨ですねー。




さて、先週から引き続き借りてる本に、
長倉洋海さんの「地を駆ける」というのがあります。
実は図書館で見かけるまでその名を存じなかったのですが、
コソボの少年」を撮った方だったんですね。


表紙からとても良い写真。
誰もこの写真に日の丸構図や粒子が荒れているという責めを負わせることはできないでしょう。
ただ、セピア調のおかげで2009年発行とは見えませんでした(笑)
昭和50年代……かな?とか。


内容的には30年分の写真家の人生がそのまま。
死体が写っているものもあり。
基本的には戦場の写真というより紛争地の人々の写真。
民衆の側、という表現が適切なのかはともかく、そこには民衆の姿があります。
特に若者たちを撮る目が凄い。
内容構成としては、
ローデシアカンボジア(1980)
エル・サルバドル(1982-2001)
レバノン、イラン(1982,1984)
アフガニスタン(1983-2001)
フィリピン、山谷(1985-1988)
南アフリカ(1992-1994)
コソボ(1999-2003)
アフガニスタン(2002-2009)
シルクロード(2004-2008)


人々の表情を捕らえた写真には強く訴えかけるものがあります。
写真集としても30年分だけあって凄くヘヴィ。


図書館で見かけて思い出したんですけれども、折原みとがあった。
物凄く懐かしい。
折原みとはかなり世代限定されるはず。
現40代からは知らないだろうなぁ。
現20代も知らなさそう。
あ、ギリギリ知ってるか……?
結構乙女な本を書いた人です。
普通に大人が読むと恥ずかしくてとても読めないような。
でもそこがいい(笑)。