雪の日に引きこもること・この10年

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雪と雷に閉ざしこまれた一日でした。
一歩も家から出ていない。
やっぱりあれですよ、日ごろのオコナイですよ。
雪がザーザー降ってるなんて。
平日は晴れてたじゃないですかー!
仕方なく家にこもり、温泉にも図書館にも行くことなく一日を終えたようなわけです。



(※ここから文体が変わります……)
あまりの所在無さに、最近の本でも読もうと借りてきていた本に手を伸ばした。
猫物語
そう書かれた本が、机の横に無造作に置かれている。
この本がここにあるのにあまり深いわけはないんだが。
西尾維新は読んだことがなくて、図書館に並ぶそれに、ああ、猫がらみか、と手に取った――そんな簡単な経緯だった。
サイコロジカルとかクビキリサイクルとか、それに戯言シリーズとか刀語、知らなかったわけじゃない。
手に取ったことはあったし、ページを繰ったこともあったがちゃんと読んだことはなくて、それはつまり、あまり自分に合っていない、と判断していたのだろう。
だから、ソレを読むまではそれが物語シリーズの6作目だということさえ知らなかった――手を洗う前にタオルで乾かすような読み方で、絶対にやりたくなかったのだが。
手を洗ってから乾かさないほうが幾分マシだった。
で、開いてみたら延々パンツの話が続いていた。
な、なんだってー!
要するにライトノベルであって、別にパンツが主題じゃないとはわかっているのだが。
いや、そういうところがこのシリーズの魅力(?)なのかもしれないと思い直し、読み進め。
……読み終えた。
メタフィクションではないメタ発言がちょいちょい目に付く、がそういう作風なんだろうな。
不快になるほどではないし、腐海ならむしろ世界が綺麗になるわけで……。
「ひめねえさま!」
その者蒼き衣を纏いて金色の野に降り立つべし 古き言い伝えは真であったー!
さらに実在声優の名前とか出てくる。
しかし本を読んで初めてアニメ化されてるって知りましたが。
主人公の地の文での内言のメタ発言で。
それもどうなんだろう。
とにかくこの手の本を紹介するのは初めてなので、実際には紹介になっていないとしてもそれは経験値の不足としておきたい。
内容的にもライト。いい意味で(!?)
この作者のほかの本を読みたいと思うかと言われれば思わないし、他人には間違っても薦めない。
シリーズの中途をつまみ食いしただけで語るというのは既に語るに落ちてる感もあるが、ここまで消極的なコメントを連ねている割に……強調しておくが、割には面白かった。
「面白かった」というのは便利な表現で、まさしく「エンタテイメント」で「コンテンツ」作品なんだなと。
こういう作品観はありはありだと思う。
「何も残らない」のも、それはそれで。
暇を潰すには最適の本だが、読んだ時間が自分のための何かになるのかといわれると否定するよりほかない。


自分はこういうのは絶対に書かない。
――書けない。
プロットをきっちり構築しておいて、地では場当たり的にノリで筆を伸ばして、終わったらプラマイゼロ、という文章は書きたくないんだな。
それは自分にはコンテンツ意識がないからで、言うなれば向こうはプロ、こっちはアマチュア
一つの作品に込めてるものの重さが違いすぎる。
向こうが掛けてるのは生活。
こっちが掛けてるのは趣味……というと軽いな、もうちょっと重いものだな。
もちろん軽い読み物のほうが受け入れられやすいだろう。
自分も手慰みになら短くノリだけで書くこともあるし。


ともかく、この手のラノベのレビューは二度と書きません。

2010年が終わる。

21世紀最初の……decade(10年)
世紀、とか千年紀、といった単語は輸入したくせに、この「ディケイド」という単語はあまり馴染みがない。(ライダーぐらい?)
だが、人の生を秤に掛けるのには一番適した度量衡かもしれない。
10年前、2000年の終わり、あなたは何歳でしたか?
その年、一番印象に残っている出来事はなんでしょうか。
それから10年、どんな節目がありましたか?
一番落ち込んだのはどんなときだったでしょう。
そして、一番幸せを感じたのは――。



この次にこうして振り返ることができるのは2020年の年末です。
あなたは、何歳ですか?
何をしているでしょうか。
これから、どんな10年を過ごしてそこにいるのでしょう。
忙しい時期ですが、一時間なりと時間を取ってこういったことを考えるのはいかがですか?
全く立ち止まらないのは寂しいことです。


む、明日から仕事なのにこの時間。