猫との距離


視る。


二日続けて同じような写真なのにお気づきでしょうか。
猫がどこかを見ていて、背後から撮影している、という状況ですね。
それも至近距離で撮影しているのが今日の写真です。
もちろん、こっそり忍び寄っていきなりバシャッと撮っているわけではありません。
そもそも、背後にこの距離まで接近されるのを許すほど、猫は鈍感な動物ではありません。
同じ猫族が相手でさえ、この距離(30センチくらいか)では激しく警戒するでしょう。
ましてここは屋根の上……。


プロだからこういう写真が撮れるわけではありません。
恐らく猫を撮らないプロには、この写真の何が難しいのかよくわからないはずです。
猫が好きなだけでも、多分撮れないでしょう。
屋根の上で撮影している自分は、ある意味猫の家族のような、わかりやすく言えば顔なじみの猫のような、そういう存在として認識されているというのが近いかもしれません。
一眼レフのシャッター音を響かせていても、そこにいないかのように扱われるほど。
餌付けなんか必要ありません。
お互い猫同士。
猫が猫に餌をやっていたらおかしいでしょう?


写真の技術は教えることができます。
ここで聞いてくだされば、可能な範囲でなんでも答える事ができます。
でも、写真に一番必要なものは教えることができません。
それが精神の部分であることは言わずもがなですね。
自分の場合なら猫に対する愛情であり、その風景を大切に思う、その思いだったり。


もっとたくさんの人に写真を撮って欲しい。
といっても何を撮ればいいのかわからない人には、その人の「大切なもの」を撮っていただきたい。
技術なんか最初はフルオートでもいい。機材なんか携帯でいい。
中古のデジカメだって1000円くらいだ。
大切なものをまっすぐに撮って、それが残ることがかけがえのないことなのだから。


やがて、大切なものは増えていく。


日常雑事

ここからは生活感のある文章に変わります。
佐賀は今日もいいお天気。
相変わらず車には霜が降りてます。
日中は晴れ間も。
しかし仕事が終わってから写真を撮ろうと見上げると……曇りこんだ空。
モノクロを撮影していて、ただでさえコントラストの低い冬の光なのに曇りこんじゃ話になりません。
しかたなく図書館へ。
ル・クレジオ「物質的恍惚」をはじめとして10冊借りてきました。


そんなことよりまだ美術手帳2月号を買っていない。
月末まで所持金2千円だから買ったら無一文なので、とりあえず今月中は消費活動を我慢しようか(笑)
その所持金不足を招いたタイヤとアルミのセットは今日発送されたらしい。
商品25,000円+送料6,040円+代引手数料420円。
振込み手数料考えたら代引が絶対に楽。
便利な世の中だ。
しかしあのサイズって32に入るのかな……ちょっと心配。
ま、詳しくは届いてから。
もう一時か。
道理で睡眠時間が全く足りないはずだ。
しかも作業が何も進んでいない。