白梅紅梅


梅香る候


日曜日に三歩がてら近所の神社へ梅を撮りに出たが、納得できる写真が出なかったという話はもうしたけれど、せっかくなので試行錯誤の痕をご紹介しようかと。
上の一枚目の写真は他人様の庭。
絵になる枝を見つけてシャッターを切ってみた。
うーん……。


若い梅というのはざわざわとしていて蕾もたくさん、枝も多く、背景にするとごちゃごちゃしてとても美しいものではない。
そんな状況でシンプルな背景を狙うとすれば背景を落とすか飛ばすか、二択となる。
具体的に見ていこう。
こちらは落とした二例。






紅白で並べてみた。
マクロレンズではないのでそれほど寄ってはいない。
もっとも、マクロだったとしてもこの程度の寄り方にとどめるだろうが……。
白梅のほうが落とした背景とメリハリがつく。
白梅のほうはポートレートでいうバックライトの位置にやや明るいボケを入れてある。
どちらかといえば自分の好みは紅梅のほうで、つぼみも少なく落ち着いた印象を与えている。


こちらは飛ばした二例。






これまた紅白で並べてある。
白とびぎりぎりの階調はS5Proならではで、ハイライト域でこの階調に迫れるカメラはほとんどない。
フリンジが出てるなぁ。
開放だから仕方ないか。
背景飛ばしは空バックハイキー。
花撮りの最後の手段、というと大げさだけれど、どうしても背景が好ましくないときにはこういう撮り方をすることがある。


後は梅にメジロを添えて300mmとかで撮ると嫌でも絵になりますよ。
別にメジロでなくてもいいんだけれど、やっぱりメジロでしょう。
こうやって見返すとつくづくセンスがないなぁ。
並木隆さんの才能か100mmマクロか、どっちかが欲しい。



個人的には梅の花といえばコレ。