鍛造と鋳造

車関連で続いて申し訳ないですが、
しばらく前に車のホイールとタイヤを変えました。
ホイールはP1racing QF、タイヤはTOYOのR1Rです。
純正が16インチということで、前から重たい辛いと言ってましたが、
今回はそのあたりの軽量化なんかに力を入れてみました。


と、いうことで…どう変わったのかといいますと。
1.15インチへインチダウンしたことで、軽量に。タイヤの値段もハイグリップなのに8000円程度で安い!
2.鋳造から鍛造へ変わったことで、軽量に。回転物の軽量化はかなり効果が大きいのです。
3.6Jから7Jに変わったことで、トレッドが広く、安定するように。 ロールアンダーによる腰砕け感が減りました。
4.インセットが+51から+37に変わったことで、これまたワイドトレッドになりました。
要するに、軽くなって、幅が広がったわけですね。



横から見た図


軽くなると何がよくなるのか。
加速、燃費が体感できる向上点かな。
あきらかに動き出しが軽くなりました。
燃費は…吹け上がりがよくなったので気持ちよく踏んでしまったり、
ハイグリップタイヤに変わって転がり抵抗増したりしてるんであまり変わってないかも?


で、タイヤ間の幅が広がると何がよくなるのか。
足を左右に開いた状態と、閉じた棒立ちの状態を想像してもらえばわかりやすいですが、
要するに横方向の応力に対して踏ん張りが利く、つまりグリップをより有効に使えるわけです。
同じバネレートだとワイドなほうがてこの原理でサスの動きがよくなります。
ちなみに、ホイール自体の慣性重量が減ってるので(この場合硬く感じる)バネレートに関しては相殺されて硬さの感覚は変わりませんでした。


現在足周りが純正なんです(キャンバーをつけてますが)が、かなり速い速度でコーナーに進入しても姿勢さえできてたらベタ踏みでクリアできます。
デフが入っていないのですが、ストロークが長い足だしハイグリップだしで内輪は空転しにくいんですね。
以前乗っていたスカイラインに比べるとコーナー激速です
また高速コーナーでもべったり安定してオンザレール感覚なんです。
むしろR1Rはグリップしすぎて速度食われてます。
限界では弱アンダーですが、そこまで行くこと自体が普段の運転ではないだろうな。
お買い物車と思って馬鹿にしてたら多分、ついていけないんじゃないかなぁ。
もちろんパワーは全くありませんが……(笑)


で、タイトルの鋳造と鍛造の話に。
何が違うのかといいますと、強度が違うんですね。
鋳造の方がもろく、軽く仕上げようとすると割れ、ゆがみが出てきてしまいます。
鍛造の方が剛性を強くできるので、相対的に軽く作れることになります。
ホイールは軽さだけでなく剛性も大事です。
コーナリング時、ホイールにかかる応力は凄いものです。
安心して踏むためにはホイールの剛性感が不可欠になってくるわけですね。
というわけで、レーシングカーのホイールには全てといっていいほど鍛造ホイールが使用されています。
逆に街中でドレスアップのお兄ちゃんたちが入れてるホイールはほとんどが鋳造です。
鍛造にはコストがかかるので製品も自ずと高価になるのですが……。
今回装着したP1レーシングも基本は鋳造です。
このQFってモデルだけが鍛造で、持ち比べるとわかりますが全く別物です。


青い車に白いホイールは定番だけどいいですね、ちょっとは爽やかになったか知らん?
次は車高調かなぁ……。